リハビリ患者が完全食を活用するメリット。家族が推奨してあげましょう!

リハビリ患者が完全食を活用するメリット。家族が推奨してあげましょう!

高齢者人口が増加している日本でリハビリが必要な患者は増えています。みなさんの家族の健康はどうですか?今回はリハビリ患者に栄養が重要なこと、完全食を提供することのメリットをお伝えしたいと思います。

 

サヨコ

今回は高齢者のリハビリ患者の栄養について考え、完全食を活用する方法をまとめます!

リハビリには適切な栄養が不可欠

 

リハビリには適切な栄養が不可欠

リハビリ患者では栄養状態が悪くなっていることが多いです。適切な栄養管理はリハビリや運動の効果を上げるために不可欠です。

リハビリ患者には栄養が必要である

高齢者は歩く・立つなどに必要な筋肉が減ってしまうことが多いです。筋肉をつけようと思うとリハビリによる運動が必要です。しかも、軽い運動ではなく、ある程度は負荷の高い運動が必要です。しかし、栄養状態がよくないと筋肉はついてこないのです。むしろ、そのような状態で負荷の高い運動を行ってしまうと逆効果になってしまいます。

 

タケル

なるほど、栄養状態を知らないとメニューも組めないってことなのか…。

筋力トレーニングを実施した後の筋肉は一度破壊されます。栄養状態が良好であれば筋肉を回復させることができ、その過程で筋肉がついていくのです。低栄養の状態では筋肉を回復させることができず、破壊されたままなので痩せてしまうことになります。

リハビリによる運動を実施する時にはトレーニングに見合った栄養が入っているかを確認してあげる必要があるのです。

低栄養のリハビリ患者が多い

とある病院の研究発表によると入院患者全体の43%は低栄養であったと報告されています。 病院には高齢者が多いこともあり低栄養患者が多かったと考えられます。

また、別の研究では一般の病院が38.7%、リハ施設では50.5%が低栄養であったと報告されています。なぜリハビリを中心にする施設で低栄養患者が多かったのでしょうか?

リハ施設では基本的にはリハビリがたくさんできるぐらい元気な高齢者が多いです。 おそらくリハビリをたくさん行い、普段の病棟生活でもたくさん動いているため 栄養がたくさん必要であったはずです。

しかし、適切な栄養管理がされず活動量の増加に伴い栄養がどんどん減ってしまった可能性が考えられます。

 

ケースケ

ああ、運動量が多い分だけ栄養を摂取しなきゃらなないんだな。

リハビリなどで元気に動けるようになってきたら適切な栄養評価を行い栄養を摂取してもらう必要があるのです。

低栄養となる原因は何か?

低栄養になってしまう原因としては病気や加齢によるものが多いです。 病気によるものでは骨折や肺炎による炎症反応によるもの、癌などの悪性腫瘍などがあります。

怪我やウイルスによる炎症は病気を治すために栄養が必要になります。炎症は病気と闘っている証拠なのです。 悪性腫瘍では栄養が横取りされてしまいどんどん痩せてしまいます。

また、肺の病気では呼吸が苦しくなり、呼吸が速くなる人がいます。早い呼吸は普段の呼吸よりもエネルギーが必要なため栄養が必要となります。また、呼吸が速いために、食べ物が飲み込みにくく食事量が低下してしまいます。

脳の病気でも同じことが言えます。飲み込む力が麻痺してしまう、食べる感覚が麻痺してしまうと上手く食事ができずに食事量が減ってしまうことがあります。

病気がなくても加齢により家から出ない寝たきり老人になると低栄養になりやすいです。家にずっといるため、活動範囲が減少し食欲が出ないことがあります。動かなくなるとエネルギーが必要ないためお腹も空かないですよね。 また全身の筋力が低下して飲み込む力や食べる体力が低下してしまう人もいます。

 

ユカ

うーん、高齢の方が食習慣を改善するってのはなかなか大変よね…。

リハ栄養に完全食を活用しましょう!

 

リハ栄養に完全食を活用しましょう!

以上のようにリハビリ患者には低栄養となるリスクがあるため適切な栄養管理が不可欠なのです。そのような人が完全食活用するメリットはどのようなものでしょうか?

リハ栄養とは?

リハ栄養とはリハビリや運動の効果を高めるため適切な栄養管理を行うことです。これまでの通り、栄養状態が悪化している患者に運動だけ行っても逆効果となってしまいます。

そうならないよう運動を行う時に、今の運動量と摂取している栄養の量が適切かを常に評価することが大切です。リハビリだけでなく管理栄養士、医師、看護師など様々な職種の人が連携することで適切な評価と栄養指導ができるのです。

家で生活している高齢者においても家族や周りの人が気にしてあげることが重要なのです。もし、栄養状態に不安を感じたら管理栄養士のいる医療機関に相談し、アドバイスを貰うのもいいかもしれません。

 

サヨコ

最近では病院職員の栄養に対する知識向上を目指し、新しい資格なども登場しています。健康はやはり食べるものからなのです!

完全食を活用するメリットとは?

食べやすい形態にでき、少量でも必要な栄養素を過不足なく摂取できる完全食はリハビリ患者に最適です。

食欲や食べる力が低下している人に必要な量を食べてもらうのは大変なものです。介護をしたことがある人なら経験があると思いますが、なかなか食べてくれないことが多いのです。

飲み込む力が低下している患者さんは無理に食べるとむせて、誤嚥性肺炎といった肺炎を起こして、さらに悪くなってしまうことがあります。

完全食では粉末や液体のものがあります。飲み込む力が低下した人に合わせて液体にとろみをつけたり、ゼリー状にしてもいいかもしれません。

 

ケースケ

そっか、ドリンクとかパウダーの完全食なら歯が悪くても飲み込める人がいるかもしれないし、その人に合ったものを選べるのは良いね。

完全食は様々な種類の商品開発されています。特に年齢を問わず活用できるというメリットもあり若い人、働き盛りの人、健康な高齢者、入院患者などすべての人が活用できるでしょう。

リハビリ患者の完全食を導入するために

完全食がリハビリ患者の栄養状態を改善させてくれても導入されてなければ意味がありません。そのためには栄養の重要性と完全食のメリットを知ってもらう必要があります。知らなければ提案することもできませんよね。

だれか一人ではなく医師、管理栄養士、リハビリ、看護師など医療に関わる様々な職種が完全食のメリットを把握することで導入しやすくなるのではないでしょうか。

地域の病院や薬局などでも高齢者の栄養管理の必要性と完全食のメリットを共有することが必要です。そうすることで低栄養の危険性のある高齢者に完全食が導入されやすいのではないでしょうか。

リハビリ患者に完全食を贈りましょう!

 

リハビリ患者に完全食を贈りましょう!

リハビリ患者には高齢者が多いため、栄養の必要性を理解しつつも完全食というものがあるということを知らない人も多いと思います。若い世代は新しい情報をすぐにキャッチできますが、高齢者はなかなかそうはいきません。そのため、若い人からギフトとしてリハビリ患者に完全食を贈ってあげるのがいいでしょう。

リハビリ患者には高齢者が多い

日本の人口割合は65歳以上の高齢者人口が増え続けています。高齢者が増えれば増える程、リハビリが必要な患者が増えることが予測されます。

総人口に占める高齢者人口の割合は28.1%と報告されており、今後もこの割合は上昇し続け、2040年には35.3%になると言われています。つまり、リハビリ患者はこれからも増え続けると同時に低栄養となる危険性のある高齢者も増え続ける可能性もあるのです。

 

タケル

高齢者の低年齢については以前の記事で特集したから、ぜひ読み返してみてね!

完全食を贈るという応援

高齢になれば様々な身体の不調や病気になってしまう可能性が高くなります。そのような状態では食べる元気もなく栄養状態はどんどん悪化してしまうかもしれません。

家で生活できないぐらいに悪くなると入院が必要となり、リハビリが開始されます。入院し、リハビリが開始される頃には栄養状態が悪くなっていて回復が遅くなるかもしれません。

そうなる前に、食べる元気や力があるうちに家族や周りの人が完全食を贈るという応援もあるのではないでしょうか。栄養状態が悪くなる前に予防することが大切です。その人らしい生き生きとした人生を送ってもらうために運動習慣などと一緒に栄養について考えていきましょう。

まとめ

 

リハビリ患者には適切な栄養管理がとても大切であると言えます。

以上のことからリハビリ患者には適切な栄養管理がとても大切であると言えます。 高齢者は食欲低下、飲み込む力が低下してしまうことが多く、栄養状態が悪化しやすいです。患者さんや自分の家族の栄養管理を行って、元気な毎日が送れるようにしてあげましょう。

 

サヨコ

今回は高齢者のリハビリ患者の栄養についてスポットを当てて考えてきました!次回も完全食について考えていきます!