人気の※完全食「BASE BREAD」を分析してみた!
今回は価格もお手頃で特に人気の高い、BASE FOOD社の「BASE BREAD」というパンタイプの※完全食にスポットを当てて分析してみました。
※完全食1ヶ月チャレンジが流行っていますね!今回は「BASE BREAD」について考えていきましょう!
【完全食1ヶ月チャレンジ】
— えい@料理人の味方 (@a03320) February 26, 2020
今回は
「BASE BREAD」
というパンを1ヶ月分購入。
朝食はこのパンに置き換えて
健康状態や日常生活の変化などを
検証していこうと思います。
1日に必要な栄養素の1/3を
欠かさず摂取出来て
調理の必要がないので
大幅な時間カットは出来そう。
問題は続けられるか笑 pic.twitter.com/TaGmyDk0L5
日本人の健康を考えてみましょう。
日本人の平均寿命は世界トップクラスで、現在でも毎年長寿を更新し続けています。しかし今からおよそ100年前の明治時代には、日本人の平均寿命は40代前半と、現代では考えられないほど短いものでした。
今の平均寿命の半分ってこと?
医療の発達が大きな要因になりますが、やはり食生活の変化の影響もとても大きいと言えるでしょう。公的機関が発表しているデータをもとに、現在日本人が参考にしている健康的な食事の内容を見てみます。
食事の影響でそんなに変わるものなのね。もちろん医療の発達とかもあるだろうけれど…。
食事摂取基準とは?
食事摂取基準は日本人がどれくらい栄養素やエネルギーを摂取するべきかの目安を、厚生労働省が公式にデータとして発表しているもので、5年毎に見直しされています。
たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルなどの栄養素について、過不足なく摂取できるとされる平均的な量や、それ以上摂ると生活習慣病につながる恐れがある量(耐用上限量)が設定されています。
食事摂取基準は、3つの基本的な考え方に基づいて決められていて、簡単に説明すると、
(1) エネルギー・栄養素の必要量は個人差があって測定が難しいので、確率論を用いて算出する。
(2) 生活習慣病の予防を特に重視してリスクが低くなるように計算する。
(3) 過剰摂取による健康障害のリスクも明らかにする。
つまり、より多くの日本人が食生活の偏りによって引き起こされる生活習慣病といった病気を防いで健康に暮らせるようにと、科学的根拠をもとに必要な栄養素を算出してまとめてくれた指標なのです。
確かに栄養バランスの基準がなければ意識しようがないからね。これが日本人の今の基準ってことか。
完全食はこの食事摂取基準を参考に開発されているため、完全食のみを1日3食摂取すれば何も考えずに健康が保てると思いがちですがい今のところ「完全食」という名称は「特定保健用食品(トクホ)」のように国が定めたものではありません。今後、完全食が広く知れ渡るようになると規定ができるかもしれませんね。
「BASE BREAD」とは
BASE FOOD社の主力商品である「BASE BREAD」は名前の通りパンタイプの※完全食で、主食として手軽に食べられて気分によって付ける物で味も変えられ、比較的値段も安く保存が効くのも特徴です。そんな「BASE BREAD」はどんな原材料をもとに作られているのでしょうか。
僕は平日の朝食はいつもベースブレッドだね。パンだから毎日味を変えられるのが良いところ。
BASE BREADの原材料
「BASE BREAD」の主原料は、小麦全粒粉です。全粒粉は、精製されて作られた小麦粉と比べて、ビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれています。
その全粒粉でも足りない栄養素を、チアシードや昆布などの栄養価の高い食材を加えてつくられています。以下は「BASE BREAD」のパッケージに記載されている原材料です。
小麦全粒粉、還元水飴、小麦たんぱく、大豆粉(遺伝子組換えでない)、もち米、発酵種(小麦を含む)、鶏卵、米ぬか、小麦胚芽、バター、食用こめ油、チアシード、パン酵母、米酢、食塩、小麦粉、海藻粉末、粉末油脂(大豆を含む)、真昆布粉末、サトウキビ抽出物、酵母/調味料(無機塩)、酒精
食品表示法で、最も一般的な名称で、使用した重量の割合の高い順に上から表示されています。パンの基本原料は、小麦粉・イースト・水・塩の4種類なので、それと比べるととても多くの材料から作られていることがわかります。
BASE BREADの栄養素
それでは次に「BASE BREAD」に含まれている栄養素を食事摂取基準と比較して見てみます。()内は1食分(2個)に含まれる1日分に対する割合を示しています。栄養素等表示基準値(18才以上、基準熱量2,200kcal)に基づき、1日分の基準値の1/3を1食分とした場合です。
分かりやすい!
グラフで見てみると、1日3食摂取した場合は理想的な栄養バランスとなるのがわかります。
BASE BREADを調べてわかったこと
食事摂取基準と比較してもほぼ基準を満たしていることがわかりました。では、普段の食事を全て置き換えても問題は無いのでしょうか。データからひも解く「BASE BREAD」のメリット・デメリットを考えてみます。
BASE BREADのメリット
主に植物由来のたんぱく質ですが28.1gも含まれているので、たんぱく質不足による筋肉の衰えは十分に防げそうです。食物繊維が6.8gと多く含まれているので、糖尿病、脂質異常症、高血圧、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病の予防には効果がありそうです。
食事摂取基準に記載されている26種のビタミンとミネラルがほぼ全て基準を満たしています。合成香料、合成着色料、合成保存料は使われていませんが、届いたあとも常温保存で賞味期限が約1ヶ月間あります。
冷凍しておけばもっと長い期間でも大丈夫な気がするね。
一般的なパンと比べて炭水化物(糖質)が抑えられているので、体内に溜った脂肪がエネルギーとして消費されやすくなります。成人男性の場合はカロリーが半分以下に抑えられるのでダイエットに効果的です。
食感や味にやや特徴はあるものの、価格面や栄養バランスでの企業努力は凄まじいです。普段パン食をされている方が「BASE BREAD」に置き換える事ができると、気になる糖質を抑えつつ、食事の栄養バランスを底上げできるのでメリットは大きいと言えるでしょう。
朝。
— まるやまひとみ🍞 (@maruco_026) February 24, 2020
BASE BREADとサラダとヨーグルト、ウインナー。 pic.twitter.com/LRKHGSY6KI
BASE BREADに含まれるモリブデンについて
データを分析して浮かび上がった「BASE BREAD」のデメリット、それはモリブデンです。厚生労働省の食事摂取基準では、モリブデンの1日の摂取上限量が設けられており、約300μgが上限です。
ところが「BASE BREAD」は1袋(2個)に180.5μgのモリブデンが含まれていて、例えば朝と昼に1袋ずつ食すると、それだけで摂取上限量オーバーになってしまいます。
毎食ベースブレッドを食べる人はいないかもしれませんが、念のため注意喚起しておきます!
企画でもなきゃやらないだろ(笑)
モリブデンは通常の食事で十分に摂取することができ、他の重金属に比べて比較的毒性が低く、過剰に摂取しても速やかに排泄されるため、健康な人では通常の食生活で過剰症が問題となることは、ほとんどありません。
しかしモリブデンを過剰摂取すると、銅が過剰排出され銅欠乏症を起こす可能性も否めないので推奨はされていません。
BASE BREADは1日1食が理想?
その他に炭水化物が少なめなので、脳が栄養不足となりボーっとしたり集中力が低下する可能性がありますし、魚や野菜、発酵食品などのメリットが享受できないため、腸内環境の偏りあらゆる不調が現れる可能性は否めません。
食事摂取基準には記載のないクレアチン、カルノシン、コレステロール、DHA、必須アミノ酸なども健康維持には欠かせない栄養素ですが、原材料を見るとそれらが補えない可能性が高いです。
また、全粒粉に含まれるフィチン酸がカルシウムやマグネシウムなどの必須ミネラルの吸収量を下げてしまう問題もあります。
これらを総合的に考えると、非常に優れた食べものではありますが栄養バランスを考えると1日1食程度を目途に食べるのが最も理想に近いと言えそうです。
まとめ
今回は「BASE BREAD」にクローズアップしてみました。まだ※完全食を使用した長期的な経過観察のデータがないので、朝食だけの置き換えからスタートしてみるのが最適と言えそうです。
※栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。
今回はベースブレッドについて詳しく考えてきました。ベースブレッドを始める方はこちらの記事も読んでみてください!
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