コンビニで完全食が販売されるまで
現在、コンビニを含め小売店では健康志向の高まりの影響からかプロテインやサプリメントなどの健康系食品の品揃えが充実してきています。完全食の販売ルートはまだD2Cによる販売が多いようですが、今回は完全食がコンビニなどの小売店で販売されるまでの流れや方法などを現在販売されているプロテインやサプリメントなどの販売例を挙げながらお話ししていこうと思います。
完全食ももっと気軽に買えると嬉しいですよね。今回はスーパーやコンビニで完全食が販売されるようになるまでを考えてみたいと思います!
完全食が実店舗で販売されるまでの流れ
各小売店で販売されている商品は店頭に置かれるまでに様々な役割の人が連携しながら商品が届くまでをサポートしています。もし、今後完全食が店舗に置かれる場合、どのような流れになっていくのかを現在の販売の流れからイメージしてお伝えしていこうと思います。
小売店に商品を置いてもらうには
小売店などが主に商品を店舗で売るために必要な役割を担っているのがメーカー(製造業)と卸売業です。例えばコンビニでは全国に多く存在する店舗の上に本部があり、そこが卸売の役割を果たしています。
コンビニ1店舗には約2,500種類もの商品があると言われているけど、その内容はほとんど本部が決定しているんだね。
コンビニで置かれている商品が同じ店名で似通ったりしているのはこの本部がメーカーと販売するかどうかのやり取りをしている為です。メーカーの営業マンの人は基本的にこの本部とやり取りする事が多いと思います。
中小の会社などの場合で自分の会社の製品を置きたい場合に小売店の店舗と交渉して置いてもらうケースもあります。また、大手のメーカーの例として地方などの店舗は各地に置かれているメーカーの支店と小売店の本部の営業所がやり取りするケースが存在するので全国どこのコンビニへ行っても置かれている商品が一緒という事はないようです。
メーカーで取り扱っている商品が地域によって違っていたり、小売店でも季節によって商品が少しずつ違うのは「売り方」に関して様々な方法があるからなんですね。
完全食はどのようにしたらコンビニで販売されるのか?
完全食をコンビニなどの店舗で販売したい場合に先ほどのような2つの方法が挙げられます。一つは直接本部に売り込んで全国的に売ってもらう方法。二つ目は店舗に直接営業をして販売するための契約をする方法です。
コンビニ一つ一つで見ると健康や自然をコンセプトにしたコンビニやスポーツジムとコンビニが一体化しているお店もあるので、そのような所へアピールすることができれば近い将来、完全食がコンビニの店頭に並ぶことが現実的になるでしょう。
ま、単純にスポーツジムの売店で完全食の自動販売機があっても良いね。
そうだね、バータイプの完全食であれば現実的かもね!
最初は「どうしたら買ってもらえるか」も重要
小売業は商品の移り変わりが激しいためどんな商品でも売れなければ店頭に置かれなくなってしまいます。そこで大事なのが「どうしたら完全食をお客さんに買ってもらえるか」を考えることです。
完全食の場合、少しずつ認知度は高まっていると思いますが一般の栄養や健康にあまり関心のない層にはまだ認知されていないと感じます。
実際のところ、聞いたことがあるけど知らないってのが一般的だよね。
なので店舗では完全食を知らないお客さんに買ってもらうための売り場づくりやポップなどを作ることによって大きくアピールしていくことが大切だと思います。また、コンビニなどの本部や営業所などにも完全食がどのようなものなのか知ってもらい売り込む必要があります。
メディアでも取り上げられたりすることで認知度があがるかもしれないね。
完全食が実店舗に置かれることのメリット
コンビニの店舗では健康食品に限らず、お弁当やお惣菜なども人の健康に寄り添った商品が多く販売されています。そこで、完全食が小売店の実店舗に置かれることによってどのようなメリットが生じるのかを販売側の視点と消費者側の視点の二つからご紹介していきます。
「販売者」
その1:現代の健康志向の高まりから購入する顧客が望める
現在の日本では人々の健康に関する関心への高まりから、栄養士が監修したお弁当がコンビニで発売されたり、売り場にサプリメントやプロテインのみのコーナーが設けられたりとかなり手軽に栄養バランスの整った食事環境を手に入れられるようになりました。
今日の健康ブームに乗っ取りトレーニングに取り組んでいる人や食事で時間的に余裕のない人に「完全食」を大々的にアピールすることができればコンビニという利便性のある部分も相まって多くの購入者が見込める可能性があります。
新しい顧客を取り込めるかもしれないね。
その2:様々なタイプの完全食があるので店舗の地域性に合わせやすい
完全食には麺のタイプやドリンクタイプでそのまま飲めるもの、さらにはチョコレートなどのお菓子にしてあるものなど用途や目的によって様々な使い方ができます。
各地のコンビニにはそれぞれ特徴があり、地方に行けば行くほどより地域に根付いた店舗が多いと感じます。完全食も多くの種類があるので、若い人が多い土地や徒歩で通勤する人が多い地域など場所のニーズに合わせて完全食を置くことができればより多くの人に買ってもらえると思います。
その3:既存のコンビニ商品と組み合わせやすいから店舗に置きやすい
コンビニにはおにぎりやお弁当など単品では栄養が足りていない商品でも完全食と組み合わせることができれば栄養バランスの整った食事に変えることのできる商品がたくさんあります。
例えば朝などに「コンビニでコーヒー1杯」だけだった人もお菓子のタイプの完全食と組み合わせることができれば栄養バランスを改善することが可能です。
「消費者」
その1:「バランスの取れた食事」が日常的になる
完全食がコンビニなどで販売されるようになれば食事で栄養バランスを整えることへのハードルはさらに低くなり、当たり前のように健康的な食事ができるようになるかもしれません。
その2:偏食や好き嫌いともおさらば!?
好き嫌いによって特定の栄養素が摂りづらかったという意見はかなり多いのではないでしょうか?
完全食を手軽に購入することができるようになればこれまで嫌いなものから栄養を取る必要があったのが完全食のおかげで簡単に摂取できるとなれば偏食や好き嫌いの悩みともおさらばです。
その3:食事の時間を短縮できる
現代の日本において仕事や勉強などで「食事をする時間すら惜しい…」という人もいるはず。完全食がコンビニで手軽に手に入るようになれば食事の時間を大幅にカットし次の作業にすぐ取り掛かることができます。受験生の栄養補給や食事としても大活躍間違いなしです。
現実的なメリットはこれだよね。忙しいビジネスマンがメインマーケットになるのかな?
コンビニでの健康食品の現状と完全食の展望
コンビニの健康系のコーナーが充実してきていることは先ほども書きました。ここではお店の売り場の現状を踏まえた上で、今後完全食がコンビニに並ぶとしたらどのようになっていくのかを予想しながらご紹介していきます。
健康志向の高まりからお店独自で健康系食品を充実させるコンビニが増えてきている
今はどこのコンビニへ行っても飲料タイプや食べるタイプのプロテインや最低限の栄養が摂れるサプリメントなどが当たり前のように売り場に置かれるようになりました。
その中でもさらに一生懸命な店舗ではお店個人で他のコンビニにはないメーカーのプロテインを置いていたりなど店舗ごとでも健康のニーズは高まっているといえます。
完全食のプライベートブランドが出てくるかも?
大手のスーパーではプライベートブランド(以下PB)の健康食品やサプリメントが販売されています。
しかし、コンビニのP Bの現状では恐らくどのコンビニチェーンでもこのような商品は出ていないと思います。
今後より健康志向が高まり健康食品のニーズが増えてくれば完全食のPBも発売され、より手頃な値段で完全食を購入できる機会があるかもしれません。
これは新しい展開だね!
大手のメーカーが完全食を新製品として発売する
メーカーなどで健康部門のような名称でコンビニで売られているゼリー飲料やバランス栄養食品を販売、開発している部門があります。
現在、大手の食品メーカーが完全食として麺タイプのものを発売していますが、もし完全食がコンビニで販売されるようになればもしかしたら大手のメーカーも完全食を製品開発することを考えるかもしれないですね。
まとめ
今回は「コンビニと完全食」をテーマにご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?近い将来、本当にコンビニなどで完全食が店頭に並び、手軽に手に入るようになることを期待しましょう!
今回はコンビニを中心に完全食が一般市場で販売されるようになるまでを考えてみました!次回も完全食について取り上げていきます!
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