看護師が完全食を活用するメリットと栄養について学ぶ重要性をお伝えします!

看護師が完全食を活用するメリットと栄養について学ぶ重要性をお伝えします!

日々慌ただしく業務に追われ、病院勤務では夜勤もこなさなければならない看護師。生活サイクルや食事が乱れてはいませんか?今回は看護師が完全食を活用するメリットと栄養について学ぶ重要性をお伝えしたいと思います。

 

サヨコ

忙しい看護師にこそおススメしたい完全食!看護師は栄養の指導を行うという重要な立場でもあるのです。

完全食とは何か?

 

完全食とは何か?

完全食という言葉を聞いたことはありますか?完全食とは、人間が健康的な生活を送るのに必要な栄養素を過不足無く一つにまとめた新時代の食品です。

完全食とは?

これまで栄養バランスの整った食事をとるためには食品に含まれる栄養素と調理方法に配慮し献立を工夫する必要がありました。しかし、完全食においては設計・製造時点でこれらが全て完了しています。定められた食べ方に従うだけで必要な栄養素を過不足無く摂取することが可能な非常に手軽なものとなっています。

完全食は世界で販売されていますが、その基準となる栄養素は大抵の場合各国の栄養摂取基準に基づいています。日本のメーカーが発売するものは、大半は厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準に従っているものです。年齢や性別によって摂取基準も変化しますが、メーカーや形状によってはそこまできちんと配慮し、調節ができるようになっているものもあります。また、製品仕様を元に自分で摂取量を計算・調節することも可能です。

 

ケースケ

日本ではCOMP、ベースフード、日清食品などから商品が販売されているね。

あらゆる栄養素を揃えた食品ということで経腸栄養剤のようなものをイメージされる方もいるかもしれません。また、味に関しても経腸栄養剤が必ずしも美味しいものではないことから美味しくないのでは?と疑う方も居るでしょう。

しかし、消化吸収に特化した経腸栄養剤に比べ完全食は”食事”としての機能を重視し、より味や咀嚼感に重きを置いています。

最初期の完全食ではまさに経腸栄養剤のような味と言われることもありましたが、発売から数年が経過し、味の問題はある程度クリアされたと言えるでしょう。形状も液体タイプ、パウダータイプ、固形タイプなどから選べ、中にはパスタやパンといった主食として置き換えることが可能なものもあります。

 

ユカ

商品によって特徴はあるけど、どれも普通に美味しく食べることができます!

完全食はどこで買える?購入の仕方

完全食は現在店頭での入手機会が限られているため、主にインターネット通販を利用することになります。

コンビニなどで気軽に購入できないのが難点ですが、まとめ買いや定期便サービスでお得に購入できることが多いため、病院の関係者では職場に定期便を届けてもらって活用している人もいます。

 

ケースケ

ああ、家で受け取るのが難しいって人もいるんだろうね。職場の方が受け取りやすいのか。

看護師が完全食を活用するメリット

 

看護師が完全食を活用するメリット

以上のように、完全食がこれまでになかった全く新しい食品であることが分かりました。そんな完全食の導入が、看護師にどのようなメリットをもたらすのでしょうか?

時短で栄養管理できる

完全食は調理に時間や手間がかからないことも特徴的の一つです。そのまま食べられる液体タイプやグミ・パンタイプ、水や液体に溶かすパウダータイプ、温めるだけのパンタイプなど、今までの食事と同じように自宅や職場の設備に合わせて選択することが可能です。

完全食はその場で調理できるため、特に夏場などはお弁当を持参するよりもはるかに衛生的であると言えます。体調管理だけでなく衛生管理・感染症対策も欠かせない病院内での食事としても有用です。長期保存も可能ですので、一度にまとめ買いをしておけば買う手間もぐっと少なくなります。また洗い物も最小限に留めることが出来ます。

 

ユカ

献立、買い出し、調理、洗い物とか全部を時短で済ませられるから良いよね。

勤務時間が一定でないという忙しさをサポート

食事に時間をかけるくらいなら1分でも寝ていたい…という人も少なくないはず。かといって食べないわけにもいかないので、貴重な休憩時間はつい早食いになりがちですが、消化不良などを引き起こすデメリットも大きくなるべく避けたいところです。

そんな方にはパウダータイプや液体タイプの完全食がオススメ。固形の食事に比べて胃腸への負担が小さいため、短時間の摂取でもしっかり栄養を取ることが出来ます。液体タイプであっても冷蔵庫に保管していれば忙しい勤務の合間にもこまめな摂取が可能です。

またメーカーによって糖質の量が最小限に抑えられていたり、低GI設計となっている完全食もあるため、食後の眠気が気になる人、糖質制限中の方にも非常に使いやすくなっています。

看護師の体調をサポート

早朝出勤や夜勤では食事をコンビニ弁当で済ませるという方も少なくないかもしれません。全てのコンビニ弁当が悪いわけではありませんが、選択肢が多い分好きなものを選びがちになり、それが結果として栄養バランスの乱れに繋がることもあります。夜間の食事や高脂質な食事は肥満や肌荒れの原因にもなります。

 

ケースケ

働く時間がバラバラだからなかなかスーパーで買い物できない人もいるだろうしね。

ハードな夜勤ほど栄養バランスの整った食事が必要不可欠となります。そこで、栄養バランスが整っており、脂質や糖質を必要最小限に抑えた完全食を導入することで、体調を食事からサポートすることが可能となります。

看護師が栄養について知る重要性

 

看護師が栄養について知るメリット

入院患者に食事を届けることを業務としている看護師であっても、栄養学に関して最低限の知識こそあれど実践的なところまでは深く学んで来なかった人も多いのではないでしょうか。

高齢者の低栄養の問題を知る

高齢者の栄養状態にまつわる問題として、サルコペニア肥満が挙げられます。加齢により運動をしなくなった体は筋肉が衰え、身体機能が低下します。すると更に運動が困難になり、筋肉が衰え、一方で肥満が加速してしまう、という悪循環が起こります。

 

タケル

んー、これは知らなかったな…。

これは単に脂質を減らせばよいタイプの肥満とは違い、タンパク質やビタミンなど全体の栄養バランスを整えないと解決できません。また、高血圧症や糖尿病、腎臓病等に対する栄養制限の観点でも、高齢者の栄養状態が日常生活だけでなく生命にも直結する問題であることは言うまでもありません。

以上のことから、病気の改善や予防において服薬だけでなく栄養学的観点も重要であることが分かります。

栄養療法を学ぶことが非常に重要

平成26年度よりNST(栄養サポートチーム)加算の算定が可能となりました。

NSTとは『栄養障害の状態にある患者や栄養管理をしなければ栄養障害の状態になることが見込まれる患者に対し、患者の生活の質の向上、原疾患の治癒促進及び感染症等の合併症予防を目的として、栄養管理に係る専門知識を有した他職種からなるチーム』と定義され、看護師もそのチームの一員として積極的に介入することが推奨されています。

 

サヨコ

患者にとって身近な存在である看護師の栄養指導の重要性が増したといえるでしょう。

また、病院外の現場であっても、訪問看護や入院しない患者に対する療養指導を看護師が担う機会は数多くあります。

そんな中で、栄養学的観点からのサポートを管理栄養士のみに任せるのではなく、看護師自身も学び、看護学と組み合わせることでより良い医療を提供することが今後更に求められていきます。

新しい「専門病態栄養看護師」という資格が登場

日本病態栄養学会をご存知でしょうか?1998年に設立された学会で、臨床栄養学、特に病態栄養学の推進を目的としています。

この学会が、栄養スクリーニング・評価による栄養看護計画の立案と栄養モニタリングなどの栄養管理能力を有する看護師に対し、2019年より新しく「専門病態栄養看護師」という資格を与えています。

 

ケースケ

まだ出来たばかりの資格があるんだね!

学会では医師や栄養士にも同様の資格を設けており、NSTで活躍する医療従事者の育成を行っています。

まとめ

 

看護師が栄養学を学ぶ意義は大いにある

以上のことから、看護師が栄養学を学ぶ意義は大いにあると言えるでしょう。なかなかハードルが高いと感じられると思いますが、まずはその最初の一歩として、自分の食事と栄養状態を把握するところから始めてみませんか?

 

サヨコ

今回は看護師が完全食を活用するメリットと、栄養学の重要性について考えてみました!完全食については他の記事も読んでみてください!