完全食はアンチエイジングに効果があるのか?

完全食はアンチエイジングに効果があるのか?

「いつまでも若々しくありたい」はみんなの願いです。とはいえ30代、40代に入ると、少しずつ老化を実感するようになります。若い頃には簡単にできたことがきつく感じたり、肌のシワが増えたり‥。そんなとき有効なのがビタミンCやビタミンE、完全食にも含まれています。そこで完全食の老化予防効果について解説します。

 

サヨコ

今回は誰もが興味のあるアンチエイジングについてです!

老化を引き起こす活性酸素

 

老化を引き起こす活性酸素

老化の原因として近年になり注目されているのが「活性酸素」です。活性酸素とは強い酸化作用を持つ酸素のことで、呼吸や食事の際に取り込んだ酸素の約2%が活性酸素に変わるとされています。体内の活性酸素は少なければ問題ありませんが、増えすぎると有害性を発揮し、細胞を錆つかせて老化を進めることが分かっています。

増えすぎると有害な活性酸素

老化の原因である活性酸素ですが、必ずしも悪役ではなく免疫力の強化など良い働きもしています。ところがさまざまな原因で体内の活性酸素が増えすぎると、強い酸化作用によって細胞をどんどん錆つかせてしまいます。りんごが空気に触れると茶色く変色するように、細胞も酸素に触れると酸化していきます。活性酸素は普通の酸素よりも酸化させる力が強いので影響が大きいのです。

 

ケースケ

どんな影響??

活性酸素によって酸化した細胞は新陳代謝が低下し、活動が弱くなってしまいます。肌であればシワが目立つようになり、心臓などの臓器の働きが低下し、若い頃よりも肉体的な衰えを感じるようになります。さらに生活習慣病の一つである「動脈硬化」も活性酸素の増加が原因の一つです。

活性酸素をやっつける抗酸化物質

活性酸素をやっつける抗酸化物質

活性酸素が引き起こす細胞の酸化=老化に対して、私たちの体はただ手をこまねいているわけではありません。増えすぎた活性酸素をやっつつける「抗酸化物質」で対抗しているのです。

 

ユカ

なるほど!「抗酸化物質」を活用できればいいのね。

一部の抗酸化物質は体内で作られていますが、体内で作ることができないものも多くあります。その代表は抗酸化ビタミンとも呼ばれるビタミンCとビタミンE、ワインやコーヒーに多く含まれているポリフェノール、にんじんなどの緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンなどです。

加齢によって減少する抗酸化物質

活性酸素をやっつける抗酸化物質ですが、その量は20代がピークであり、加齢とともに減少していきます。どんなに元気で若々しいつもりでもこの現象は変わりません。老化を少しでも遅らせたいなら、減少した抗酸化物質を毎日の食事で補う必要があります。「いつまでも若々しくありたい」と願うなら、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどの抗酸化物質を積極的に摂ることが大切なのです。

 

タケル

普段食べる食事でアンチエイジングを意識した対策が摂れるってことだね。

完全食はアンチエイジングに有効!

 

完全食はアンチエイジングに有効
サヨコ

ここからは完全食を活用したアンチエイジングについて考えてみましょう。

完全食は人間が生きていくうえで必要な栄養素を過不足なく満たした食品です。もちろん抗酸化物質であるビタミンCとビタミンEも含まれています。どちらも体内で作ることができませんから、ビタミン不足を感じている方は完全食で補いましょう。完全食を摂ることで栄養バランスが整えられ老化予防に繋がります。

 

ケースケ

意識しないと摂取できない栄養素を完全食なら簡単に摂取できるってことだね。

完全食に含まれる抗酸化物質

ビタミンC

ビタミンCは水に溶ける水溶性ビタミンの一つです。強い抗酸化作用によって有害な活性酸素から細胞を守るほか、動脈硬化や心疾患を予防する効果も期待できます。ビタミンCは柑橘類や緑黄色野菜にたくさん含まれていますが、水溶性なので茹でたり水に長く浸すと流出してしまいます。調理が要らないタイプの完全食は、水に溶けて流出することがなく安心です。

ビタミンCが不足すると抵抗力の低下を引き起こしますが、たくさん摂っても吸収力が下がり、尿と一緒に体外に排出されるので、過剰症の恐れはないとされています。健康、老化予防、美容のために積極的に摂りましょう。

ビタミンE

ビタミンEは油脂に溶ける脂溶性ビタミンの一つです。ビタミンCと同じく強い抗酸化作用によって活性酸素から細胞を守ってくれます。脂溶性であるため脂質の酸化を防ぐ働きがあり、血液中の悪玉コレステロールが酸化することで引き起こされる動脈硬化の予防に有効です。

ビタミンEが不足すると動脈硬化のリスクを高めてしまいますが、大量に摂ると血管が拡張して血圧が下がりすぎる恐れがあります。とはいえ普通の食生活を送っている限り、摂り過ぎる心配はほとんどなく、積極的に摂りたい栄養素の一つです。

完全食のアンチエイジングには限界がある

完全食のアンチエイジングには限界がある

強い抗酸化作用を持つビタミンCとビタミンEを含む完全食は老化予防に有効です。しかし、体内で作られる活性酸素の量は年齢や生活習慣によって個人差があります。たくさん活性酸素が作られると、抗酸化物質が大量に消費されてしまい、完全食を摂るだけでは足りなくなってしまいます。完全食の老化予防効果には限界があるのです。

抗酸化物質を大量に消費すると足りなくなる

完全食は人間が生きていくうえで必要な栄養素を全て満たしているので、これさえ食べていれば栄養バランスを整えることができそうです。とはいえ必要な栄養素の量は人によって個人差があります。体内の活性酸素をやっつけるのにビタミンCやビタミンEを大量に消費してしまうと、完全食を摂るだけでは足りなくなってしまいます。

 

タケル

なるほどね、個人差が大きく出るってことだね。

活性酸素が増える原因はさまざま

体内の活性酸素は強いストレスや生活習慣の乱れ、紫外線、喫煙、排気ガスなど汚れた空気などが原因で作られます。例えば長年、屋外の建設現場で働いている人の顔や首に見られる深いシワは、強い紫外線を浴び続けたことで活性酸素が増加し、肌の老化が進んだ結果です。

ほかにもタバコを吸うと大量の活性酸素が作られ、ビタミンCを大量に消費することが分かっています。タバコを吸うと肌が荒れやすいと言われていますが、美肌に必要なビタミンCまで活性酸素の除去に使われてしまった影響なのです。体内の活性酸素を増やさないためには、体をしっかりケアしつつ、不足しがちなビタミンCやビタミンEを積極的に摂る必要があります。

完全食は栄養強化食品ではない

完全食は栄養強化食品ではない

強いストレスや紫外線、喫煙などで体内の抗酸化物質が大量に消費されると、いくら完全食で補っても足りなくなります。すると抗酸化物質の不足によって活性酸素の除去が追いつかなくなり、増加に歯止めが効かなくなります。その結果として、細胞の酸化が加速して老化がどんどん進んでいくのです。

完全食の効果を過信してはいけません。なぜなら完全食は「栄養強化食品」ではないからです。必要な栄養素をバランス良く摂るのには適していますが、不足するビタミンCを補いたい、ビタミンEをたくさん摂りたいという方には適していないのです。

完全食とサプリメントを組み合わせると効果的

そこでおすすめしたいのが完全食とサプリメントの併用です。肌のシワが気になったり、強いストレスを感じたり、タバコを吸う方は、完全食だけではビタミンC、ビタミンEが不足するので、サプリメントでしっかり補いましょう。

まとめ

 

老化の原因は活性酸素の増加です。完全食には有害な活性酸素をやっつけるビタミンCとビタミンEが含まれています。しかし、強いストレスや生活習慣の乱れ、喫煙などによって活性酸素がたくさん作られると、ビタミンCなどの抗酸化物質が大量に消費されて足りなくなってしまいます。

完全食は栄養バランスを整えたい方には適していますが、栄養強化食品ではないので老化予防効果には限界があります。老化を実感している方は完全食とサプリメントを併用することをおすすめします。

 

サヨコ

今回はアンチエイジングについて考えてみました!普段の食事から気を付けていつまでも若々しくありたいものですね!