無人島サバイバル生活に完全食があったら余裕なのか?

無人島サバイバル生活に完全食があったら余裕なのか?

完全食は必要な栄養素を全て満たした理想の食品です。ではもし無人島サバイバルに完全食があったら余裕なのでしょうか? もちろんどこかのテレビ番組のように、「獲ったどー」と言いながら無人島で寝泊りする生温いものは想定していません。誰の助けもない本当のサバイバルで完全食がどれくらい役に立つのか考えてみました。

 

サヨコ

もしも無人島で生活するなら?完全食はサバイバルに必須です!

【条件】軽装備で手持ちの食料は完全食だけ

 

軽装備で手持ちの食料は完全食だけ

無人島サバイバルといっても世の中には好きで無人島で暮らしている人もいます。予め無人島で暮らすことを想定していれば、必要なものを持ち込めるので心に余裕が生まれるはずです。ここではそういう趣味の無人島生活は除外し、軽装備で無人島に漂着したという設定で話を進めます。しかも手持ちの食料は完全食だけです。

 

タケル

無人島で完全食持ってるってどんな設定(笑)

まずはとにかく飲み水の確保

 

まずはとにかく飲み水の確保

無人島に流れついて最初に行うべきことは飲み水の確保です。水筒やペットボトルの飲み物を持参していたとしても、1~2日でなくなってしまいます。人間は食べ物がなくても10日は生きられますが、水なしでは成人男性でも72時間までしか生きられません。完全食を携行していても、水なしでのサバイバルはありえないのです。

 

ユカ

食べもの無くても水さえ飲んでいれば10日は生存できるんだ!

安全な飲み水を見つけられるか

水は無人島サバイバルに欠かせませんが、どんな水でも良いわけではありません。無闇に汚れた水を口にするとお腹を壊すか、最悪はコレラなどの重い病気で命を落とすことだって考えられます。安全な飲み水の確保がサバイバルの命運を決めるのです。まずは無人島に湧き水が沸いている場所がないか探してみましょう。飲み水が手に入ればパウダー状の完全食を溶かして飲むことができます。

飲み水が見つからない場合は自分で作る

綺麗な湧き水が見つかれば幸いですが、川などの水源が一切ない小さな無人島もたくさんあります。そのような無人島に流れついてしまったら、いくら歩き回っても綺麗な水は見つかりません。そんな緊急事態のときは自分で飲み水を作ってしまいましょう。

 

ケースケ

海水とかは利用は難しいんだよね、確か。

誰でも思いつくのは雨水を溜める方法ですが、いつ雨が降るかはお天気次第なので時間がかかります。そこでタオルやハンカチなどの布で草から朝露を集める方法がおすすめです。これなら特別な技術がなくても行えます。日光が当たらない場所なら昼間でも朝露が残っているかもしれません。

ほかにもビニール袋を使って土の中の水分を水に変える方法があります。まず地面に穴を掘り、その中に汗で湿った衣類を入れて、穴の中心にコップなどの水を溜める容器を置きます。あとは穴の上にビニール袋をかけて、その中心に重しとなる石を置いて窪ませひたすら待つだけです。

 

タケル

持っている道具をいかに上手く使うかが大事だなー。知識もアイデアも必要だね。

水はそのまま飲まず煮沸する

首尾よく飲み水が手に入ってもそのまま飲むのは危険です。川の水や自分で作った水は当然ですが、綺麗そうに見える湧き水でも、本当に飲用に適しているかどうかは分からないのです。無人島ではできるだけ生水は口にせず、煮沸消毒を行いましょう。沸騰させれば雑菌が死滅し、安心して口にできるようになります。もし携行用の電気ケトルがあれば短時間で煮沸できます。

完全食はサバイバルの味方

 

 完全食はサバイバルの味方

無人島サバイバルに完全食と飲み水があれば当面、飢えの心配は不要です。完全食は人間が生きていくうえで必要なタンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルを過不足なく満たしています。登山者が行動食として持ち歩くほどですから、無人島サバイバルの心強い味方になることでしょう。これで食料の問題は解決しました。

 

ユカ

か、解決?!

ケースケ

まあ、量があれば解決か(笑)

完全食があれば食料を探す必要がない

無人島サバイバルにおいて完全食は食事の問題を全て解決してくれます。もし完全食がなかったら、食料を探しに島中を歩き回らなければならないでしょう。どこかのテレビ番組のように海に潜って魚を捕まえるわけにはいきません。食べられる野草や木の実を見つけるには知識が必要です。またもし食料が見つかっても多くは生では食べられず調理が必要です。完全食があれば食料を探す必要がなく、体力を温存することができます。

完全食があれば栄養失調にならない

完全食は栄養面において完璧な食品です。タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルを過不足なく満たしているので、これと水さえあれば生きていくことができます。完全食がない無人島サバイバルの場合は、どうしても食料の不安がつきまといます。乾パンやチョコレートがあれば最低限のカロリーと炭水化物を確保できますが、ビタミンやミネラルが足りず、無人島生活が長期になると衰弱してしまいます。完全食があれば栄養失調に陥ることはなく、精神的にも余裕が生まれます。

 

タケル

これは大事だね。

完全食は腹持ちが良く食料の節約になる

完全食は必要な栄養素をしっかり摂れるだけでなく、腹持ちが良いので空腹感をやわらげてくれます。無人島サバイバルでは体力を使いますから、すぐにお腹が減ってしまっては困ります。ある意味では完全食を備蓄することで食料の節約にもなるのです。

完全食はストレスをやわらげる

無人島サバイバルは極限の状況に置かれるのでストレスが溜まります。強いストレスは精神面に悪影響を与えますから、適度に発散させることが大切です。サバイバルでストレスの発散といったら食べることです。完全食は気持ちが張り詰めているときに食べるとストレスがやわらぎます。サバイバル生活では普段日常生活で食べる完全食の何倍も美味しく感じるでしょう。

寒さから身を守るには

 

寒さから身を守るには

無人島生活で暑さは直射日光を避けることでやりすごせますが、十分な装備がない状況で寒さから身を守るのは大変です。体が冷えすぎると低体温症に陥り、そのまま身動きできずに命を落としてしまいます。寒さから身を守るにはなにをすべきなのでしょうか? 完全食を摂ることで体温を保てますがそれにも限界があります。

完全食を摂ることで体温を保てるが限界がある

食事は体温を保つのに欠かせません。私たちの体は炭水化物や脂質をエネルギー源として取り込み、燃焼させることで熱を作り出しているのです。完全食は体に必要なエネルギー源をしっかり供給し、体温を保つのに最適な食品です。とはいえそれにも限界があります。いくらしっかり食べていても、無人島サバイバルでは体力を使いますし、雨風に晒されて消耗するとどうしても体が冷えてしまいます。

 

サヨコ

サバイバルは、水、基地、火、食べものの順で確保していくのが基本です。

体を冷やさないために心がけたいこと

無人島では昼間は暖かくても朝晩は冷え込むことがよくあります。汗を掻いたらタオルなどで小まめに拭きましょう。雨が降ったら手持ちの雨具を使うか上着を頭から被って濡れるのを防ぎましょう。雨合羽は保温性に優れているので寝るときにも役立ちます。夜は手持ちの衣服を全て引っ張り出して体を包み込んで寒さから身を守りましょう。

火を起こして体を温める

どんなに気をつけても寒いとどうしても体が冷えてしまいます。そこで火を起こして体を温めましょう。ライターやマッチがあれば、乾いた木の枝や枯れ葉を集めて火を起こすことができます。火を起こせれば水を煮沸消毒したり、温かい飲み物を作ることができます。もしライターやマッチがなかったら…、ルーペやペットボトルで太陽光を集めて着火させる方法が比較的簡単です。木と紐で弓を作って木の板にこすりつけて火を起こす方法がありますが、こちらは熟練が必要でかなり疲れます。最近ではサバイバルグッズとしてファイヤースターターというアイテムも市販されています。

まとめ

 

もし無人島に流れ着いてサバイバル生活を送ることになったら、完全食がどれくらい役に立つのか考えてみましょう。完全食と水さえあれば食料の問題は全て解決し、当面は飢えを凌ぐことができそうです。島を歩き回って食料を探す必要がなく、体力の温存に繋がるというメリットもあります。それでも寒さが厳しいと完全食だけで体温を保つのが難しいことが分かりました。完全食があることで心に余裕が生まれることは間違いありませんが、サバイバルを生き残るには体力、知力、そして時には運が必要なのかもしれません。

 

サヨコ

実は食料の確保はサバイバルにおいて最もストレスのかかる作業です。行動をしてもその見返りが必ずあるわけではないからです。こんな設定はあり得ませんが、こう考えると完全食は非常に優れた食べものであるとわかりますね!