完全食は災害のときに絶大な効果を発揮する。非常食としての完全食の利用を検討
災害のときには必要な栄養を摂取できる完全食は非常に有効的な食べものです。今回は災害時の食べものと完全食の有効活用について、また非常食としての完全食の活用について考えてみたいと思います。この記事を読むことで災害時に備えた完全食の有効的な活用方法を知ることができます。
完全食は災害のときに絶大な効果を発揮する
災害のときには、ライフラインが切断されてしまうこともあるかもしれません。そんな時に悩むのは食べものの調達と調理方法です。さらに長期的な避難生活ともなると栄養バランスの問題も深刻になることもあるかもしれません。そんな時に栄養摂取を容易に、調理もせずに食べられる完全食の存在は非常に貴重なのです。
僕は仙台で東日本大震災の被災を受けたから、興味がある話題だな
災害はいつ起こるのか予測できないものです。そんな時の食べものが今回のテーマです!
完全食は栄養摂取ができる
完全食とは、人が生活を維持するうえで必要な栄養素を全て含む食べものです。日本で発売されている製品には、パウダータイプ、グミタイプ、パスタ、パンなどがあります。
完全食は、1日に必要な栄養素を1/3以上含んだ食べものであるためにこれだけを食べ続けていても健康な生活を維持することができます。
完全食は比較的新しい食べものであり、アメリカのシリコンバレーで開発されたのが2013年、日本の製品が発売されたのが2016年です。
そっか、東日本大震災のときには完全食はまだなかったのね。
完全食は調理の手間が少ない
完全食は、忙しいビジネスマンなどに受け入れられておりそのシェアを拡大しています。当初発売されたのはパウダータイプのものだけでしたが、現在ではグミタイプ、パスタ、パンなどの製品が発売されています。
完全食は、調理の手間が少ないというメリットがあります。そのため、被災地などの避難生活やライフラインが途絶えてしまった生活を送るうえで非常に役に立つでしょう。
なるほど、完全食であれば非常食でも栄養は摂取できるしすぐに食べられるということか。新しいね。
災害用の非常食として求められる食べものの条件とは?
完全食が災害時に役に立つということはわかりましたが、災害時に求められるのは栄養というだけではありません。災害時に必要な食べものにはどんなものが適しているのでしょうか。
災害時に求められる3つの条件を確認しましょう!
便利な食べものであること
まずは、「便利」であることです。災害などではライフラインが途絶えてしまうこともあるかもしれません。そんな時には水やお湯がなくても食べられるものが必要です。非常食で有名な「カンパン」などを想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。また「便利」という言葉は賞味期限が長く、容易に持ち歩けるなどの条件も含まれます。
おいしい食べものであること
次に「おいしい」ということです。災害のときの避難生活などを考えるとイメージできると思いますが、災害時には非常にストレスを感じる生活をしなければならないため、せめて食事はおいしいことが求められます。食べる楽しみがストレス解消になることもあります。
栄養のある食べものであること
3つ目に「栄養」です。食べものは人が生き抜くために必要なものです。短期的な生活であれば菓子パンやカップ麺などで空腹を満たすというだけで問題ないと思いますが、長期的な避難生活ではカロリーだけでなく、栄養面にも配慮のある食べものが望まれます。
東日本大震災の時の避難先での温かい食べものは嬉しかったなー。食事はコミュニケーションも広げる重要なものだよね。
2019年に起きた災害(他人ごとではありません)
2019年に起こった自然災害を振り返ってみましょう。こうした災害被害は他人ごとではなく、いつ発生するかわからないものです。日ごろの備えが必要であるということを再度認識するためにもこうした振り返りは非常に重要であると思います。
2019年8月 九州北部豪雨
長崎県、佐賀県、福岡県の広い範囲に長時間にわたる集中豪雨が発生。8月28日を中心に各地点で観測史上1位の記録を更新した記録的な大雨となりました。佐賀県杵島郡大町町では、佐賀鉄工所大町工場から油が流出し甚大な農業被害となりました。佐賀市、武雄市、小城市などで数日に渡り断水となりました。コンビニやスーパーなどの商業施設も臨時休業となりました。
2019年9月 台風15号
千葉県を中心に大きな被害を出した台風です。この記事を読んでいる人のなかにも被害にあった人も多いのではないでしょうか。台風の影響で送電塔や電柱が倒れ、93万戸が停電となり、復旧まで2週間かかった地域もありました。そのためコンビニやスーパーなどの冷蔵庫や冷凍庫が機能せず、食べものの供給事情が悪化しました。断水や通信障害も広い範囲で発生しました。
2019年9月 台風19号
関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な大雨をもたらした台風です。広い範囲で被害をもたらした台風で、全国で9万棟以上の住家に被害を与えました。この台風の影響で野球のクライマックス・シリーズやラグビーのワールドカップの試合が中止になりました。台風の接近により品薄となったスーパーの映像がニュースなどで報道されたため、多くの人が食べものについて考えるきっかけになったのではないでしょうか。
首都直下型地震などに備えた対策を!
今後、30年以内に高い確率で首都直下型地震が起きる可能性が高いという予測があります。マグニチュード7の大地震がもし、本当に起きてしまったら避難者は700万人に達すると想定されています。700万人という数字は極めて大きなものです。万が一に備えておくという意識が必要でしょう。
僕は東京在住だけど、実際の備えはしてない…。
私は水と缶詰とかは多少備蓄してる
おすすめ!災害に備えた非常食としての完全食のあり方
災害時の備えの意識が高まる一方で、最近では優れた備蓄食が開発されています。備蓄食といえば缶詰などが定番ですが、これからは完全食を備蓄しておくという考え方を検討してみてもいいかもしれませんね。
非常食として購入し、普段から食べ慣れる
災害のときに、普段食べ慣れていないものを食べなければいけないという状況が大きなストレスとなります。そのため、普段から食べているものを非常食と捉えることができればそれが最適であるといえます。
完全食もグミなど1年半ほどの賞味期限がありますが、パスタなどは3ヶ月しかありません。非常食としては5年ほどの賞味期限があるものが推奨されているために、この点では完全食が非常食向きという印象は受けません。
しかし、普段からある程度備蓄しておき賞味期限の近づいたものから日常的に消費していくという方法であれば問題ないと思います。少なくなった分を都度買い足していくのです。
この方法であれば、普段から食べ慣れたものを災害時にも食べることができますし、何より栄養面で優れた食生活を送ることができます。
なるほどね、完全食をおいしく食べる手段を知っておくのも重要だな。
さすがに毎食完全食は飽きるもんね。
配給する食べものとしても完全食は最適
災害のときの配給される食べものは、どうしても炭水化物が中心となってしまいます。長期間の避難生活であれば健康にも注意しなければなりません。
そういった視点で考えると、配給する食べものとして完全食を提供するのは非常に有効的な方法であるといえます。もちろん、毎食の配給となると飽きてしまいますが健康を維持するためにも1日1食くらいは取り入れてもいいかもしれません。政府にも検討いただきたいと思います。
配給の食べものとしては優秀だよね!野菜とかの栄養はなかなか取れないだろうし。
まとめ
今回は災害時における食べものとして、完全食の活用の方法を考えてきましたがいかがだったでしょうか。
災害は他人ごとではありません。この機会に非常時の行動や食べものについて家族で話し合ったり、考えてみましょう。
災害を自分のことと捉えて考えてみましょう。次回も完全食についての話題を取り上げていきます!
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