完全食は子どもの成長に良いのか考えてみました!

完全食は子どもの成長に良いのか考えてみました!

親にとって気がかりなのが我が子の成長です。健全な成長には栄養バランスの取れた食事が欠かせません。ところが近年では共働き家庭が多くなり、子どもの食事管理が疎かになりがちです。8割の子どもに「新栄養失調」のリスクがあるという報告もあります。そこで活用したいのが成長に必要な栄養素をバランスよく含む完全食です!

 

サヨコ

今回は子どもの栄養と完全食の活用メリットを考えていきます!

現代の子どもは食生活が乱れやすい

 

現代の子どもは食生活が乱れやすい

社会の変化と個々の食生活の多様化によって、子どもの食生活を取り巻く環境が大きく変化しています。核家族化が進み、共働き世帯が多くなったことで、朝食を食べなかったり、偏食したり、食べ過ぎて肥満になる子どもが増えているのです。これが何をもたらすのかと言えば栄養状態の悪化による成長の阻害です。

疎かになりがちな子どもの食事管理

子どもは放っておくとどうしても自分が好きなものばかりを食べてしまいがちです。子どもの食生活を管理するのは親の仕事です。ところが日本では平成の初期から核家族化が進み、共働き世帯が多くなったことで、子どもに目が行き届かなくなっています。

 

タケル

まあ、子どもだけだったらお菓子ばっかり食べてしまうよね(笑)

両親が昼間、家に居ないと子どもだけで食事を摂ることが多くなります。昔ならおじいちゃんおばあちゃんに子どもの世話を頼むことができましたが、核家族ではそれもできません。

いま子どもの栄養状態が悪化している

現代の子どもは食生活が乱れやすく、栄養状態が悪化していると言われています。朝食を食べなかったり、偏った食事を摂っていたり、お菓子ばかり食べて太る、運動しないで食べ過ぎる、こんな子どもが増えているのです。

心配なのが子どもの栄養不足です。もちろん現代では戦後に多かった食べ物がないことが理由で栄養失調に陥る子どもは滅多に見かけません。その代わりに増えているのが、摂取カロリーは足りているのに食事が偏っていることで栄養不足になる「新栄養失調」です。

 

ユカ

食べることは食べてるけど、そのバランスが悪いってことだよね…。

8割の子どもに新栄養失調のリスクあり

では実際にどれくらいの子どもの栄養状態が悪化しているのでしょうか?

ハウス食品が調査したところ、「8割の子どもに新栄養失調のリスクあり」という驚きの結果が出ました。この調査では6~8歳の子どもを持つ母親に、直近3日間に子どもが食べた料理の食材と分量を記録してもらい、栄養状態を分析しました。

その結果、83%の子どもが三大栄養素であるタンパク質・脂質・炭水化物はしっかり摂れているものの、ビタミン・ミネラル・食物繊維をあまり摂れていないことが分かったのです。ビタミン・ミネラルが慢性的に不足すると、栄養失調に陥ると言われています。

子どもの成長に必要な栄養素

 

子どもの成長に必要な栄養素

我が子を新栄養失調にしないためには、食事の栄養バランスに気を配り、成長に必要な栄養素をバランス良く摂らせる必要があります。まず欠かせないのが筋肉や臓器の材料であるタンパク質ですが、子どもが不足しがちなビタミンとミネラルにも配慮しましょう。中でもビタミンA、ビタミンB群、カルシウム、亜鉛が重要です。

 

サヨコ

ここからは「日本人の食事摂取基準」による摂取量とその必要について考えていきましょう!

タンパク質

三大栄養素の一つであるタンパク質は、筋肉や臓器を作る栄養素です。筋肉量が低下すると太りやすくなるので、健全な成長を促すためにタンパク質をしっかり摂らせましょう。厚生労働省がまとめた「日本人の食事摂取基準」によると、1日に必要なタンパク質量は摂取エネルギーの13~20%が理想とされています。

子どもが1日に必要とするタンパク質の量

  男性 女性
3~5歳 20g 20g
6~7歳 25g 25g
8~9歳 35g 30g
10~11歳 40g 40g
12歳~14歳 50g 45g
出典:日本人の食事摂取基準(2015 年版)

ビタミンA

ビタミンAには発育を促したり、丈夫な皮膚や粘膜を維持する働きがあり、子どもの成長に欠かせません。

子どもが1日に必要とするビタミンAの量

  男性 女性
3~5歳 350μg 300μg
6~7歳 300μg 300μg
8~9歳 350μg 350μg
10~11歳 450μg 400μg
12歳~14歳 550μg 500μg
出典:日本人の食事摂取基準(2015 年版)

タケル

ビタミンAはレバーや卵に多く含まれているよ!子どもにはちょっと摂取にしくい栄養素かもね。

ビタミンB群

ビタミンB群は食事から摂取したタンパク質・脂質・炭水化物がエネルギーに変わるのを助ける栄養素です。代謝に欠かせない栄養素であり、不足するとエネルギー産生効率が低下して、健全な成長が阻害される恐れがあります。子どもにとって特に重要なのがビタミンB1とB2です。

子どもが1日に必要とするビタミンB1の量

  男性 女性
3~5歳 0.6mg 0.6mg
6~7歳 0.7mg 0.7mg
8~9歳 0.8mg 0.8mg
10~11歳 1.0mg 0.9mg
12歳~14歳 1.2mg 1.1mg
出典:日本人の食事摂取基準(2015 年版)

ユカ

ビタミンB1が多く含まれる食品は豚肉ね。

子どもが1日に必要とするビタミンB2の量

  男性 女性
3~5歳 0.7mg 0.6mg
6~7歳 0.8mg 0.7mg
8~9歳 0.9mg 0.9mg
10~11歳 1.1mg 1.1mg
12歳~14歳 1.3mg 1.2mg
出典:日本人の食事摂取基準(2015 年版)

ケースケ

ビタミンB2は魚や卵、乳製品に多く含まれているね。

カルシウム

カルシウムは骨を作る材料です。成長期の子どもにとってタンパク質に次いで重要な栄養素です。牛乳や小魚類が嫌いな子どもはカルシウムが不足しがちなので注意しましょう。

子どもが1日に必要とするカルシウムの量

  男性 女性
3~5歳 500mg 450mg
6~7歳 500mg 450mg
8~9歳 550mg 600mg
10~11歳 600mg 600mg
12歳~14歳 850mg 700mg
出典:日本人の食事摂取基準(2015 年版)

亜鉛

亜鉛は味覚を正常に保ち、新陳代謝に必要な酵素を作るほか、タンパク質やDNAの合成にも関係している重要な栄養素です。子どもは新陳代謝が活発であり亜鉛がたくさん必要です。不足すると成長障害が起こります。

子どもが1日に必要とする亜鉛の量

  男性 女性
3~5歳 3mg 3mg
6~7歳 4mg 4mg
8~9歳 5mg 5mg
10~11歳 6mg 6mg
12歳~14歳 8mg 7mg
出典:日本人の食事摂取基準(2015 年版)

亜鉛は主に魚介類かな、確かにちょっと意識しないと子どもには摂取しにくいよね。

子どもの成長促進に完全食を活用しよう!

 

子どもの成長促進に完全食を活用しよう!

社会の変化や食生活の多様化によって、現代の子どもは食生活が乱れやすい状況に置かれています。このままではいけないと分かっていても、共働きで子どもの食事に目が行き届かないとお悩みの方が多いのではないでしょうか。そこで活用したいのが子どもの成長に欠かせない栄養素をバランス良く含んだ完全食です!

完全食は必要な栄養素を全て満たした理想の食品

完全食は人間が生きていくうえで必要な栄養素=タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・食物繊維を全て満たした理想の食品です。栄養価だけを見れば非の打ち所がありません。完璧な栄養バランスなので、日中に子どもだけで食事を摂る機会が多い共働き家庭におすすめです。

子どもに必要な栄養素をバランス良く含んでいる

完全食は子どもの成長に必要なタンパク質、ビタミンA、ビタミンB群、カルシウム、亜鉛をバランス良く含んでいます。例えば日本でも購入できるCOMPシリーズには、2200kcalあたりタンパク質が83g、ビタミンAが1155μg、ビタミンB1が3.0mg、ビタミンB2が3.5mg、カルシウムが1020mg、亜鉛が13.2mg含んでいます。

子どもには大人の半分の量で十分

完全食は栄養バランスが優れた食品ですが、大人と子どもでは必要とするエネルギー量が異なります。大人は1日2000~2500kcal必要ですが、10歳未満の子どもはこの2/3程度です。また子どもは完全食以外にも給食であったりおやつであったり、さまざまな食べ物を口にします。

完全食がいくら子どもの成長に良くても、摂取カロリーが多すぎては肥満に繋がってしまいます。完全食を子どもに食べさせる場合は、大人の半分の量で十分です。

まとめ

 

子どもには大人の半分の量で十分

我が子の成長が気になる親にとって悩ましいのが子どもの食生活です。核家族化が進み、共働き家庭が多くなった日本では、栄養状態が悪化している子どもが増えていると言われています。子どもの食生活を管理するのは親の仕事です。そこで活用したいのが子どもの成長に必要な栄養素をバランス良く含んだ完全食です!

 

サヨコ

もちろん、全ての食事を完全食にする、ということではありません。栄養を効率的にバランスよく摂取するために1日1食程度から始めてみるのが良いでしょう!