完全食は登山の行動食に良いのか考えてみました!

みなさんは登山をしますか? 美しい野山、四季折々の草花、澄み渡った空を眺めていると心が洗われる感覚になります。そんな登山のお供に欠かせないのが行動食です。何かあったときに命を繋ぐ食料でもあり、余裕をもって持って行きたいところです。とはいえ荷物はできるだけ軽くしたい‥。そこで完全食を行動食として活用できないか考えてみました。

山の雪もなくなり登山の季節がやってきました!今回は登山の行動食としての完全食の活用を考えてみます。あくまで行動しながらの食べものにスポットを当てています。
登山に行動食は欠かせない

登山は1000m以上の山なら丸1日~数日と長丁場の行程になります。普段の運動よりも長時間歩き続けるので体力を消耗し、朝・昼・晩の3食だけではとても持ちません。
もし途中で何も食べずに歩き続ければ、エネルギー不足に陥って体が動かなくなってしまいます。行動食は登山のエネルギー補給に欠かせないのです!

登山は趣味でたまに1人で登るけど、行動食はチョコとか飴くらいしか持ってなかったな…。
行動食の条件

行動食とはその名のとおり行動しながら摂れる食事のことです。ゆっくり腰を下ろして摂る食事とは異なります。
食べ物ならなんでもいいというわけではなく、最低限歩きながらまたは立ったまま食べられるという条件を満たす必要があります。よって調理が必要なカップ麺や座らないと食べられないお弁当は行動食ではありません。

お弁当とは別の食べものの話ね。
調理が不要
行動食は調理が不要であることが絶対条件です。よく登山の食事としてカップ麺を思い浮かべる方がいますが、お湯を沸かさないと食べられないカップ麺は行動食ではありません。
登山は日没までに下山するか山小屋に着く必要があり、時間的な制約があります。しかも、山の天気は気まぐれで刻々と変わります。キャンプのようにのんびりと調理をしている時間的余裕はないのです。

そうだね、山は天気がすぐに変わるし風が吹くと急に寒くなったりするよね。
座らなくても食べられる
行動食とは行動しながら摂る食事のことですから、座らなければ食べられないお弁当などは含まれません。なぜ座って食べてはいけないのかと疑問に思われる方もいるでしょう。
昼食は適当な場所を選んで摂るので座って食べても問題ありませんが、行動食は小腹が空いたり疲れを感じたときにその場で摂る食事です。いちいち座っていては時間をロスしますし、山道は足場が不安定な場所が多いので、無闇に座り込むと条件によっては滑落の危険があります。
軽くて持ち歩きしやすい
軽装備でも登れる低山や2000mまでの夏山はともかくとして、本格的な登山では持ち歩くものが多く荷物が重くなりがちです。
歩くスピードが遅くなっては困るので、荷物の軽量化が課題になります。行動食を含めた食料もできるだけ軽くて持ち歩きしやすいものを選ぶ必要があります。

ドライフルーツとかも行動食の定番だけど軽くて良いよね。
すぐに取り出せる
行動食は体がエネルギーを欲しているときにすぐに口にしたいので、ポケットに入るコンパクトなサイズであったり、ザックからすぐに取り出せる場所に収納できる携行性に優れた食べ物であることが条件になります。
保存が効く
行動食はいつでも食べられるようにある程度日持ちがすることが絶対条件です。また山の環境は過酷で、天候や気温が目まぐるしく変わります。
飴やチョコレートは暑さや湿度で溶けて食べられなくなることもあるので、容器に入れたり保管場所を工夫しましょう。
糖質・脂質・カロリーをしっかり摂れる
行動食に必要な栄養素は糖質、脂質、ビタミンB群、カリウムなどです。疲れたときは甘いものが欲しくなりますが、糖質は体内で素早く吸収されるのでエネルギー補給に最適です。
また登山では汗を掻いて体が冷やされるので、脂質を多く含む高カロリーの食べ物を摂って体温低下を防ぎましょう。
エネルギーを作るのに必要なビタミンB群、体内の水分バランスを保つカリウムも必要です。一方でタンパク質はエネルギー源ではあるものの、吸収に時間がかかるのでそれほど重要ではありません。

クッキーやドーナツも糖質があるからおススメね。
完全食が行動食に適している理由

行動食と言えばチョコレート、バナナ、羊羹、飴などを思い浮かべますが、欲張ってたくさん持って行くと荷物が重くなって大変です。
かと言って食料はもしものときの命綱ですから減らしすぎてもいけません。そこで活用したいのが完全食です。必要な栄養素を全て含み、軽くて持ち歩きしやすい完全食は行動食に最適です。
必要な栄養素を全て含んでいる
完全食は人間が生きていくうえで必要な栄養素を全て満たしている食品です。エネルギー源として欠かせない三大栄養素のタンパク質・脂質・炭水化物のほか、ビタミン・ミネラルをバランス良く含んでいます。栄養価だけを評価すれば満点であり、完全食は登山の行動食に適しているといえます。

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例えば日本でも買えるCOMPシリーズには、1日の平均必要カロリー(2000kcal)あたり、糖質は303g、脂質は73g含まれていて、どちらもちょうど1日に必要な量を摂ることができます。
何回かに分けて食べれば長時間の登山であってもエネルギー不足に陥ることはなさそうです。もちろんビタミンB群やカリウムも十分な量含まれているので、登山で体力を消耗しても体の機能をしっかり保つことができるでしょう。
いつでもどこでも食べられる
完全食にはパウダー、ドリンク、グミ、パンなどさまざまな種類がありますが、その多くは調理が簡易です。
パウダーなら水さえあれば摂ることができますし、グミやパンならすぐに口にできます。いつでもどこでも食べられるので登山の行動食に適しています。
軽くてコンパクト
完全食は軽くてコンパクトなので携行性に優れています。例えばCOMPシリーズには、水に溶かすパウダータイプとそのまま飲めるドリンクタイプ、ポケットに入るほど小さいグミタイプがラインナップされています。
どれもコンパクトですが、パウダータイプは1袋(400kcal)73g、グミタイプは1袋(400kcal)101gとすこぶる軽量です。
日持ちする
消費期限が長くよく日持ちする点も完全食が登山の行動食に適している理由です。しかもチョコレートや飴とは違って溶けにくいので気温や湿度を気にすることなく持って行くことができます。
おすすめはグミタイプ
完全食にはさまざまな種類がありますが、登山の行動食としてのおすすめはグミタイプです。行動食は単なるエネルギー補給ではなく、気分転換や癒しという意味合いもあります。
きつい山道を汗を掻きながら頑張って登ってきてちょっと一息つきたくなったときに、パウダーを水に溶かして飲むだけではちょっと味気ない気がしませんか? 疲れたときに甘いものを食べたくなるのは、甘いスイーツに癒しを感じるからなのかもしれません。
COMPシリーズのグミタイプは、キャンディやグミを製造しているUHA味覚糖とコラボした商品なのです。フレーバーはオレンジ・バナナ・リンゴがバランス良くミックスされていて、飽きずに食べられそうです、また一粒がとっても小さいのに適度な固さがあり食べ応えもあります。
気になる味はUHA味覚糖とコラボしているだけあり、さやわかな甘さが心地よくおいしく食べられます。疲れたときに口に入れたら体も心も癒されることでしょう。

確かにグミタイプの完全食は優秀だね。非常食としてはパンタイプが良いかも!
まとめ

登山は普段の運動よりも長丁場です。体力を消耗するので朝・昼・晩の3食だけでは足りず、エネルギー補給に行動食は欠かせません。ただし登山は時間的な制約があるうえ、山道は足場が不安定な場所が多いので、歩きながらまたは立ったまま食べられることが絶対条件です。完全食は体内で素早くエネルギーに変わる糖質、体温低下を防ぐ脂質など必要な栄養素を全て満たし、調理の必要がなく、軽くてコンパクトでよく日持ちするので行動食に適しています。

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