骨密度が気になる方に、完全食でカルシウム不足を防ぐ。

骨密度が気になる方に、完全食でカルシウム不足を防ぐ。

カルシウム足りていますか? 骨や歯を形成するカルシウムですが、厚生労働省では成人の推奨量を1日あたり650~800mgに設定しています。ところが実際に摂っている量は平均517.3mgに過ぎません。カルシウムが不足すると骨密度が低下して骨が脆くなります。そこで期待したいのが1日に必要なカルシウムを含む完全食なのです!

 

サヨコ

日本人のカルシウム不足は問題ですが、他の栄養とバランスよく摂取することができる食べものがあります。それが完全食です!

カルシウムの働き

 

カルシウムの働き

カルシウムは骨や歯を形成するミネラルで、成人の体には約1kg含まれています。骨は常に形成と分解を繰り返していて、約3ヶ月のサイクルで新しい骨に作り変えられます。

カルシウムは体に欠かせない栄養素ですが、体内で作ることができません。丈夫な骨を維持するには、毎日の食事から十分な量のカルシウムを摂らなければならないのです。

カルシウムが不足すると骨が脆くなる

カルシウムが不足すると骨密度が低下して骨が脆くなり、「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」の原因になります。高齢者は骨密度が低下しやすいのでカルシウムをしっかり摂る必要があります。

また女性は閉経後の10年間で骨密度が2割も減ると言われています。更年期以降の女性は骨粗鬆症になりやすいので、若い頃よりも積極的にカルシウムを摂る必要があります。

 

ユカ

うーん、これは確かに怖いよね…。

日本人が不足しがちなカルシウム

日本人が不足しがちなカルシウム

日本人は慢性的にカルシウムが不足していることが分かっています。厚生労働省では成人のカルシウム推奨量を1日あたり650~800mgに設定しています。

しかし、実際に摂取している量は平均517.3mgと、推奨量の5~7割程度に過ぎないのです。しかもカルシウムは吸収率が20~30%であり、摂取した量の半分も吸収されません。

 

ケースケ

カルシウムは思ったよりも摂取できないってことか。

成人の推奨摂取量は1日あたり650~800mg

厚生労働省では「日本人の食事摂取基準(2015年版)」で、カルシウムの推奨量を18~29歳男性は800㎎、30~49歳男性は650㎎、50歳以上の男性は700㎎、18歳以上の女性は650㎎に設定しています。カルシウムは体内で作ることができない栄養素であり、毎日の食事から十分な量を摂る必要があります。

ただしカルシウムはとにかくたくさん摂ればいいというものではありません。多少摂り過ぎても尿と一緒に排出されますが、1日2500mgを超えて摂取すると「高カルシウム血症」などの健康被害を引き起こします。サプリメントを利用する場合は注意しましょう。

実際の摂取量は平均517.3mg

実際の摂取量は平均517.3mg

では日本人は実際にカルシウムをどれくらい摂っているのでしょうか? 厚生労働省が実施した2015年の「国民健康・栄養調査」によると、1日あたりの摂取量は平均517.3mgでした。

年代別に見ると、男女ともに50歳以上では516~556mgと足りないもののある程度は摂れています。ところが18~29歳男性は460mg、18~29歳女性は413mg、30~49歳男性は437mg、30~49歳女性は429mgと500mgにも届いていません。いずれにしても成人は全世代において推奨量に届いていないのです。

 

タケル

若い世代はカルシウムを摂取できていないってことだよね。

ユカ

やっぱり食生活が問題なんだろうね…。

摂取したカルシウムは半分も吸収されない

カルシウムの吸収率は20~40%程度と決して高くありません。毎日の食事から十分な量を摂ったつもりでも半分も吸収されないのです。例えば牛乳はコップ1杯(200ml)あたり227mgのカルシウムが含まれていて、吸収率は40%と小魚(33%)や野菜(19%)よりも優れています。それでも実際に吸収されるのはコップ1杯91mgに過ぎません。なお先述した推奨摂取量は、カルシウムの吸収率を考慮したうえで設定されています。

カルシウムの吸収を妨げるリン

カルシウムは吸収率が低い栄養素ですが、厄介なのがリンの存在です。リンはほとんどの食品に含まれているので不足することはまずありません。逆に多く摂り過ぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまいます。リンは食品添加物に多く含まれているので、インスタント食品や加工食品を普段から食べている方は気づかないうちに摂り過ぎてしまいがちです。カルシウムとリンの摂取比率は1:1が理想と言われています。

 

サヨコ

リンはタンパク質の多い食品に多く含まれています!

カルシウムの吸収率を高めるビタミンD

そこで重要な働きをするのがビタミンDです。ビタミンDにはカルシウムの吸収を促す働きがあり、食事から摂ったカルシウムの吸収率を高めてくれます。このビタミンDはカルシウムとは違って日光に当たることで体内で合成されます。

とはいえ最近は紫外線を気にして日光に当たる時間が短くなりがちです。ビタミンDも食事から摂ることが重要なのです。

 

ケースケ

ビタミンDを含むのは魚介類、卵類、きのこ類かな。

完全食で丈夫な骨を維持する

 

 完全食で丈夫な骨を維持する

カルシウムが不足すると骨密度が低下して骨が脆くなります。ところが日本人はカルシウムが慢性的に不足していて、厚生労働省が設定する推奨量を満たすには食生活の改善が必要です。カルシウムが含む食品と言えば牛乳、チーズ、小魚類、ひじきなど、分かっているけどたくさんは食べられない‥。そんな方におすすめなのが完全食なのです!

 

タケル

完全食については他の記事も読んでみてね!

必要な栄養素を過不足なく含む完全食

完全食は人間が生きていくうえで必要な栄養素を過不足なく含む理想の食品です。タンパク質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・食物繊維、全て含まれています。栄養価の面だけを評価するなら満点で、これだけを食べていれば生きていくことができます。

1日に必要なカルシウムを摂れる

完全食には1日に必要なカルシウムが過不足なく含まれています。この過不足なくという点が重要です。カルシウムが足りないからとサプリメントや栄養補助食品を安易に利用すると、今度はカルシウムを摂り過ぎてしまう恐れがあります。特にサプリメントは気軽に摂れるのでついに頼ってしまいます。

完全食ならちょうどいい量のカルシウムを摂れるので、不足も摂り過ぎも気にする必要がありません。例えば日本でも購入できるCOMPには、1日の平均必要カロリー(2200kcal)あたり、厚生労働省が設定している推奨量を大きく上回る1020mgものカルシウムが含まれています。もちろんリンとのバランスにも配慮されています。

 

ユカ

バランスよく摂取できるのが良いよね。

カルシウムの吸収率を高めるビタミンDもしっかり摂れる

例えばCOMPには1日の平均必要カロリー(2200kcal)あたり13.8μgのビタミンDが含まれています。

完全食にはカルシウムの吸収率を高めるビタミンDも含まれています。例えばCOMPには1日の平均必要カロリー(2200kcal)あたり13.8μgのビタミンDが含まれています。これは1日に必要な量の約2.5倍です。美容のために紫外線対策をばっちり行っている女性もこの量なら安心です。

骨の形成を促すビタミンKも摂れる

完全食にはビタミンKも含まれています。ビタミンKは丈夫な骨の維持に欠かせない栄養素で、骨にあるタンパク質を活性化して、骨の形成を促す働きがあります。例えばCOMPには1日の平均必要カロリー(2200kcal)あたり225μgのビタミンKが含まれています。これは1日に必要な量の約1.5倍です。

まとめ

 

骨や歯を形成するカルシウムは体内で作ることができないので、毎日の食事からしっかり摂る必要があります。

骨や歯を形成するカルシウムは体内で作ることができないので、毎日の食事からしっかり摂る必要があります。カルシウムが不足すると骨密度が低下して骨が脆くなります。

ところが日本人はカルシウムが慢性的に不足していて、成人は全ての世代で厚生労働省が設定している推奨量に届いていません。そこで期待したいのが1日に必要なカルシウムを摂れる完全食なのです! さらにカルシウムと相性の良いビタミンDとビタミンKも摂ることができます。

 

サヨコ

今回はカルシウムについて考えてきました!次回も完全食について取り上げていきます。