完全食とは何か？今話題の完全食を解説します！

最近ニュースや雑誌などでも話題になっている完全食とは何でしょうか？その完全食についてわかりやすく解説したいと思います。完全食とは「食べる」という行為の概念を今後変えてしまう可能性がある食べものです。健康食品というだけでない、完全食。その魅力と今後の課題を解説したいと思います！

完全食とは何か？

完全食って健康に良いらしいけど、どんなものなんだろう??

 

今回は完全食の基本をお伝えしましょう～

完全食とは、わかりやすく説明すると「人が生命活動を維持するための栄養を全て満たすことができる食べもの」です。例えば、栄養補助食品やサプリメントは普段意識しないと摂取できない栄養を補うためのものですが、「完全食」はそれだけを毎日食べていても人が活動するための栄養を摂れる食べものを指します。

完全食の基準

完全食の定義を明確にお伝えすると、「人の活動するための必須栄養素を過不足なく補うことができる食べもの」ということになります。

なるほど、それだけ食べていても問題ないのか。自然の食べものでそんなものはないよね?

自然の食べもので、これに当てはまるものは残念ながらありません。そのために人は様々な種類の食べものから様々な栄養を摂り入れて活動を維持する必要があります。しかし2013年以降、人がテクノロジーの力で１つの食べもので全ての栄養素を満たすという商品を開発し販売されるようになりました。

日本において完全食が完成したのはごく最近のことですが、その言葉が使われたのは約100年前からです。

完全食と準完全食の違いは何か？

「完全食」という食べものある一方で、「準完全食」というものもあります。これらはどのように違うのでしょうか。

準完全食は、栄養素は非常に豊富で意識して摂取すべき食べものを指しますが、それだけを食べ続けて人の活動を維持することはできません。ここに違いがあります。

例えば卵は、たんぱく質・脂質・ミネラル・ビタミンなどの栄養素をバランスよく含んでいるために非常に「優秀」な食べものですが、ビタミンCや食物繊維を含んでいないためにそれだけで人の栄養素をカバーできないのです。

なるほどね。準完全食だけ食べていても栄養は足りないってことか。

だからこそ完全食はそれだけを食べていても人は活動を維持することができる、革命的な食べものといえるでしょう。

購入できる完全食にはどのようなものがあるか？

もう日本で買える商品があるのね！

日本で現在購入できる完全食には、「COMP」「BASE FOOD」「All-in PASTA」があります。ここではそれぞれの商品の特徴についてまとめてみます。完全食の研究は日本だけでなく世界的にも進められているために今後は新しい商品が続々と登場するものと思われます。

COMP

「完全バランス栄養食 COMP」は人に必要である必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カロリーが全て入っている完全食です。商品としては「パウダー」「グミ」「ドリンク」の3種類のラインナップがあります。

株式会社コンプの鈴木優太氏が、東京大学の在籍中に食事を摂らずに研究をしていたところ栄養失調で倒れてしまったことをきっかけに商品開発されることになったというエピソードがあります。

BASE FOOD

主食の※完全食として世界ではじめて開発されたのがBESE FOODです。商品として麺タイプのBESE NOODLEとパンタイプのBASE BREADの2種類が発売されています。

厚生労働省に定められている「日本人の食事摂取基準」で示されている栄養素を全て含んだ食べものでありながら主食であるということに特徴があります。味が飽きやすいとされる完全食においてアレンジができるというのは魅力なのです。

※栄養素等表示基準値に基づき、脂質・飽和脂肪酸・n-6系脂肪酸・炭水化物・ナトリウム・熱量を除いて、すべての栄養素で1日分の基準値の1/3以上を含む。

All-in PASTA

「この１食で、すべての栄養、全部どり。」というキャッチコピーで日清食品からはつばいされた完全食シリーズがAll-in シリーズです。「All-in PASTA」は鍋でゆでるタイプとカップ麺タイプが登場しており、各メディアで大きく取り上げられました。

「ボロネーゼ」「ジェノベーゼ」「アラビアータ」「和風たらこ」などの商品ラインナップが豊富で完全食でありながら美味しさを追求しようとするメーカーの強い意志を感じることができます。

完全食の誕生とその歴史

完全食が誕生したのはごく最近のことです。カロリーバーのようなバランス栄養食はこれまでにも多くの商品がありましたが、それだけで栄養の全てを満たすことはできません。ここではその完全食がどのように生まれたのかを簡単にみてみましょう。舞台はアメリカのシリコンバレーでした。

シリコンバレーで生まれたソイレント

完全食で商品化に成功したものとして「ソイレント」を語らないわけにはいきません。ソイレントはアメリカシリコンバレーで生まれました。

開発者のロブ・ラインハート氏は、「現代の食事は非効率なのではないか？」という疑問を持ち、必要な栄養素だけにフォーカスした、究極にシンプルで合理的な食べものを開発しました。それがソイレントです。

ロブ・ラインハートは、ITビジネス家でしたが資金難に苦しんでいるときにどうにかして食事を不要にする方法はないのかと考えたそうです。

ソイレントは粉末を水に溶かして飲むもので、人が活動するための栄養素を全て含んでいます。飲むことで満腹感を得られるためにこれだけを摂取して生活することが可能です。

2013年にクラウドファンディングを行い、開発費を募ったところわずか2時間で目標の金額を達成し、2014年には製品化されました。最近の新商品では、製品に問題があり一部の製品が販売停止となりましたが、このソイレントが世界に与えたインパクトは非常に大きなものでした。

完全食を食べるメリット

完全食を食べることのメリットは、現在では「時間の節約」になるということに重点が置かれた使い方がされています。多忙なIT系のベンチャー企業などでは会社の福利厚生として導入されているところもあります。忙しくても、短い時間で健康を維持できる完全食はピッタリなのでしょう。

僕も仕事で忙しい時にランチを抜く日があるけど、そんな時に完全食は良さそうだね！

満腹感を得られる完全食は食事の時間を短縮することができる

まず、食事の時間を大きく削減してくれるというメリットがあります。忙しいビジネスマンであれば食事をする暇も取れないという時期もあります。そんなときにドリンクなどの完全食を飲んでその時間の食事をすませるということも可能です。

なんとなくボリュームなさそうだけど、お腹すいたりしない?

市販されている完全食は満腹感を得られるように開発されているため、空腹で困るとうことはありません。もちろん栄養面でも問題はありません。むしろ、全ての栄養素を含んだ完全食は健康促進としても摂取することができるのです。

健康的な生活を促進してくれる

世界的にも人が長生きできる時代になりました。そこで考えられるようになったのは「健康で長生きする」という課題です。

完全食は人に必要な栄養素を全て含んでいるために、健康的な生活を促進してくれます。

完全食だけを食べても健康的に問題はない？そのデメリットは？

完全食が開発されて間もない現在では、完全食だけを食べ続けるということにデメリットも生じる可能性があります。ここでは主に３つのデメリットをあげて説明したいと思います。完全食は栄養があるから必ず食べなければならないというものではなく「必要に応じて食べる」という使い方をすべきなのでしょう。

咀嚼（そしゃく）がない食事に疑問

ドリンク状の完全食だけを摂取していると、咀嚼（そしゃく）機能が低下する可能性があります。噛む機能は使わないと低下していきます。そのため、完全食だからといってドリンク状の飲むだけの食事を続けるのは避けるべきでしょう。

パンとかパスタ系の完全食なら咀嚼（そしゃく）には問題なさそうね。

 

ドリンク状の完全食は摂取に時間かからないけど毎食は控えよう！

食事に楽しさを求めることはできない

現在の販売されている完全食は、一般的に「味はそこまで期待できない」というのが実態です。もちろん、それ以上にメリットがあるために定期的に食べている人がいるのですが、現在のところ、完全食の食事を楽しむということを期待しすぎるのは控えた方がよさそうです。

要はあんまり美味しくないってこと？

 

味の好みは個人差がある、ということ！

しかし、今後はあらゆる食べものに応用される可能性が非常に高いためアレンジすることで食事を楽しみながら完全食を食べることができるようになるでしょう。

体調に合わせて使うことが重要

もちろん、栄養素を全て含んでいるからといって３食全て完全食を食べなければならないわけではありません。その使い方は適度にすべきでしょう。

まとめ

今回は、完全食の基本となることについてまとめて解説してきましたがいかがだったでしょうか。

完全食は非常に優れた食べものであり、様々な可能性があります。また、食の問題は日本だけでなく世界的に大きな影響を持つニュースであるために、今後も完全食について調べていきたいと思います。

他の記事ではより深く掘り下げて話をしていきたいと思います。もし、完全食についての最新の情報などがありましたらコメントからお知らせください。

今後も完全食についてお伝えします！お楽しみに～